モリンガの栄養素【GABA】
なんと!!モリンガには発芽玄米の30倍以上のGABAが含まれています!
昨日の記事でも少し紹介しましたが、モリンガは90種類以上の栄養素を含んでいて、世界の可食植物10万種類の中で一番豊富に栄養素を含んでいます。
これから、数回に分けてモリンガに含まれる栄養素の働きや効能についてお知らせします。
①GABA
GABAとは?
「GABA」という言葉を耳にする機会はあっても、どんな効果があるのか、あまり知らない方も多くいらっしゃるかと思います。
- GABAとは、脳や脊髄に多く存在しているアミノ酸
GABAは、1950年に哺乳類の脳から発見され、大脳の神経総合部位の整理や消去には、興奮性伝達物質グルタミン酸とともに、抑制伝達物質GABAが必要であることがわかりました。
GABAは、人をはじめとする哺乳動物の脳や脊髄に多く存在します。
旨味調味料成分として知られるグルタミン酸は「興奮性」の神経伝達物質ですが、GABAは反対に、興奮状態を抑え、精神を安定させるなどの 「抑制性」の伝達物質と言われています。
抑制性の神経物質は、脳の神経細胞の約30%を占めており、脳内の血流を活発にし、酸素供給を増やしたり、脳細胞の代謝機能を高めてくれます。
- ストレス社会で注目される成分
ストレスの多い現代人の脳ではグルタミン酸の分泌量が増えやすくなります。その中で注目され始めたのがGABAです。GABAを摂取できるチョコレートなども見かけるようになりました。
GABAは普段から、人間の体内で作られるものですが、ストレスを過度に感じていたりすると、多くのGABAが使われてしまい、不足してしまいます。
脳内のグルタミン酸量が多くなると神経が常に高ぶった状態となり、全身に悪影響を及ぼすと言われ、その代表的な症例は血圧の上昇です。興奮性を抑えるブレーキ役としての機能性をもつGABAは、医学界、医薬品業界、食品業界に於いて大いに注目されています。
GABAの効果
(精神安定・安眠・中性脂肪の抑制・デトックス・高脂血症の予防・肝臓、膵臓機能改善、強化・動脈硬化予防 )
さまざまな効果を期待できるGABAですが、その主な効果は以下です。
- ストレス軽減
GABAを摂取すると、リラックスしている際に働く、副交感神経を優位に働かせることができるので、リラックス効果が期待できます。また、脳への酸素供給量を増やして、ストレスによる脳細胞のダメージも抑えてくれます。
また、人は強いストレスを感じると免疫力が低下しますが、GABAを摂取すると、ストレス下での免疫力の低下を抑えることがわかってきています。さらに、学習や作業の効率を高めることも確認されています。
研究情報(一例)
〇健常者63名を対象に、GABA100mgを摂取させたところ、EEG(脳波)活性(α波およびβ波:精神ストレスに依存する)が低下したことから、ストレス案和効果をもつことが示唆されました。
- 血圧の上昇を抑え、血圧を下げる
GABAを摂取すると、血管収縮作用があるノルアドレナリンを抑制することができ、血圧の上昇を抑えることができるとされています。
また、腎臓の働きを活発にして、血液中の塩分をろ過し、利尿作用促して血圧を下げる効果もあります。
研究情報(一例)
〇高血圧患者80名を対象に、GABA20mg含有するクロレラ食品を12週間摂取させたところ、収縮期ならびに拡張期血圧が低下したことから、高血圧予防効果をもつことが示唆されました。
- 睡眠の質を高める
GABAを摂取すると、副交感神経を優位に働かせることができ、リラックスすることができます。また、血液中の成長ホルモン濃度が上がり、睡眠の質も整いやすくなるという研究報告もあります。
実際にモリンガを愛用している方から、「よく眠れるようになった」「睡眠薬を飲まなくなった」とのお声もよく聞きます!
- 中性脂肪を低らす
GABAは、エネルギーの消費を高め、内臓の代謝を上げる働きがあります。また、血液中の中性脂肪やコレステロールに働きかけ、脂質代謝を促すことが分かってきました。
GABAの摂取量
一般的には、1日50~100mg程度が目安です。
GABAを多く含む食材
モリンガ・・・347mg/100g
モリンガには発芽玄米の30倍以上のGABAが含まれています!
次回は、必須アミノ酸についてご紹介します。